教授 ほんまなほ homma naho
専攻:うたう/りんしょう/てつがく
Researchmap:https://researchmap.jp/naho_homma
大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学後、大阪大学大学院文学研究科講師、准教授を経て、大阪大学COデザインセンター教授。人文学研究科兼任。
活動紹介
〈ひと〉と〈ひと〉とがつながるための実践と研究をしています。
- これまで「哲学」とはかんがられてこられなかった活動とつながる〈哲学プラクティス〉
- 「あたまでっかち」や「くちさき」ではない、〈からだ〉をたいせつにする〈対話〉
- だれでも〈だいじょうぶ〉とかんじられる〈こどものてつがく〉
- 「フェミニズム」が見落としてきたものからなる、マイナーな〈フェミニズム哲学〉
- 交差する抑圧関係にありながらも、つよく生きるための〈ジェンダー・セクシュアリティ研究〉
- いろんなひとびとが参加する身体・音楽表現についての実践的教育研究
そのほか、社会において抑圧、周辺化された状況にあっても、ちからづよく生きてきたひとびとの知恵と表現をともに学ぶ「社会の臨床」「マイノリティ・スタディーズ」「対人支援現場における対話」などのプログラムを担当しています。
メッセージ
わたしは、〈ひと〉を対象にかえてしまう「臨床」と「哲学」にあらがって、〈りんしょう、てつがく〉とひらがなで、書くことをこのみます。
〈うたう〉、〈おどる〉は、知の主体にも、対象にも、身をおとすことなく、あるいは、その中間であることすらこばんで、〈のど〉と〈からだ〉の奥底で、他者とともに生きる倫理のいとなみです。
ともに語り、ともに書くことで、あらがう、りんしょう、てつがくーーその使命は、他者の生と死、そして、そのことばを切りきざんで対象にする知の制度のきしみさえも、想像力のなかでひびかせ、のどと手をふるわせて教えをからだに染みとおらせ、太陽や水や風といっしょに呼吸する、そのための時空をつくりだすこと。いかなる世、いかなるときであっても、どのような場所であっても、輪となり、うたい踊りながら。
「あらがう、りんしょう、てつがく」
『臨床哲学ニューズレター』第5号より