12/5◎【本と珈琲の店UNITÉ主催】「加害と被害のねじれを問う──ジェンダーと共依存の視点から」 NEW
大阪大学人文学研究科の小西真理子准教授が、トークイベント「加害と被害のねじれを問う──ジェンダーと共依存の視点から」に登壇します。

加害と被害のねじれとは一体どのように生じ、どのような影響をもたらすのか?
なぜ「当事者」の声はいつも忘れ去られるのか?
『共依存とケア』と『ジェンダーにセンシティブでありたい心理臨床家のために』をつなぐ糸を導きに、一元論では語り尽くせない、二元論にも割り切れない「加害と被害のねじれ」を、それぞれのフィールドからラディカルに問い返すトークセッション。
性暴力被害――刑事裁判になることは少なく、沈黙する当事者は稀ではない。知人からの性暴力には、法の領域の「その前」にも「その後」にも、相手との関係は存在する。暴力の続く中での「意思決定(不)可能性」のジレンマ、暴力から離れたその後にうまれる思考・感情。私たちはどうしたら当事者の声に耳をすませることができるのか。
DV加害――近年パートナーシップの分離・解消というテーマは後景に退き、「逃げ(られ)ない被害者」の姿が浮かび上がっている。だが「トラウマティック・ボンディング」概念の説明は果たして現実を捉えているのか。そして虐待・ハラスメント被害を経験したDV加害当事者の存在が証言する、加害と被害のゆらぎ・ねじれをどう考えたらいいのか。
そして、共依存――ケア・治療の相手のことを私たちはよくわかっているのだろうか。その物語には、悲しみと喜び、苦痛と快楽、嫌悪と愛情が交じり合い、あわいを漂う感情と感覚が息づいている。関係の解消を迫る介入では解決しないものがあるとするならば、その生きざまとドラマに私たちはどう立ち会うことができるのか。
対面で、オンラインで、ぜひご参加ください。
イベントの詳細はこちら(UNITÉのHPより)→【来店参加】12/5(金)19:00-20:30「加害と被害のねじれを問う──ジェンダーと共依…
| 日 時: | 2025年12月5日(金)19:30~20:30(延長の可能性あり) |
| 会 場: | 本と珈琲の店UNITÉ(東京都三鷹市下連雀4-17-10 SMZビル1F) |
| 登壇者: | 小西真理子(大阪大学大学院人文学研究科准教授) 齋藤梓(上智大学総合人間科学部心理学科准教授) 西井開(立教大学社会デザイン研究科特任准教授) |
| 参加費: | 1,980円(来店/配信/アーカイブ) |
| 主 催: | 本と珈琲の店UNITÉ |
来店参加方法
当日開始時間の20分前より開場、受付開始いたします。
当日の配信について
決済完了後にPDFファイルのダウンロード(※やり方はこちら)をお願いします。ダウンロードし内容をご確認の上、開催時刻になりましたら記載のURLからご視聴ください。
配信はVimeoというサービスのストリーミング機能となります。
インターネット接続環境下のPCやスマートフォン・タブレット端末から視聴できます。
アーカイブ配信について
アーカイブ視聴期間はイベント開催日またはお申し込み日から2ヶ月間となります。
登壇者プロフィール
■小西真理子(こにし・まりこ)
立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了。博士(学術)。大阪大学大学院人文学研究科准教授。著書に『共依存の倫理――必要とされることを渇望する人びと』(晃洋書房、2017年)、『歪な愛の倫理――〈第三者〉は暴力関係にどう応じるべきか』(筑摩選書、2023年)、共編著に『狂気な倫理――「愚か」で「不可解」で「無価値」とされる生の肯定』(晃洋書房、2022年)など。専門:臨床哲学、倫理学。
■齋藤 梓(さいとう・あずさ)
上智大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(心理学)、臨床心理士、公認心理師。上智大学総合人間科学部心理学科准教授。主著に『性暴力についてかんがえるために』(一藝社、2024年)、『性暴力被害の実際――被害はどのように起き、どう回復するのか』(共著、金剛出版、2020年)、『性暴力被害の心理支援』(共著、金剛出版、2022年)、『性暴力被害と支援のQ&A――子どもとかかわる人のために』(共著、金剛出版,2025年)など。これまで、東京医科歯科大学(現・東京科学大学)や民間犯罪被害者支援団体にて殺人や性暴力被害等の犯罪被害者・遺族のケアおよびトラウマ焦点化認知行動療法に取り組む。
■西井 開(にしい・かい)
立命館大学人間科学研究科人間科学専攻博士後期課程修了。臨床心理士、公認心理師。立教大学社会デザイン研究科特任准教授・一般社団法人UNLEARN理事。主著に『「非モテ」からはじめる男性学』(集英社、2021年)、『名著でひらく男性学――〈男〉のこれからを考える』(集英社、2025年)、『転落男性論――孤立、暴力、ホモソーシャル』(金剛出版、近刊)など。専門:臨床社会学、臨床心理学、男性学。行政や企業と連携しながらDV、虐待、ハラスメントの加害者対応に取り組む。