1/30 ◎立命館大学院 先端総合学術研究科 パートナーシップ委員会企画イベント「キャリア・パスの脱構築:文系研究者のこれから」
立命館大学院 先端総合学術研究科 パートナーシップ委員会企画のイベント「キャリア・パスの脱構築:文系研究者のこれから」に小西真理子准教授が登壇します。

◇イベント概要◇
近年、文系研究者のキャリアの選択肢は、アカデミックポストに限らず広がりを見せています。しかし、その背景には、文系分野の若手研究者が直面する就職難や非正規雇用の問題があり、大学院生にとっては博士課程終了後のキャリア形成が重要な課題となっています。このような背景から、文系研究者のキャリアに関する将来像をいかに描き、実際にどのように戦略的にキャリアを築いていくべきかという問題は、大学院生のみならず、現役の研究者や大学教育に携わる者にとっても重要なテーマです。アカデミックなキャリアを選ぶのか、あるいは学問を糧に別の道を切り拓くべきか。現状の不安定さの中で、どのようにキャリアを脱構築し、新たな可能性を見出すべきかが問われています。
この状況を打破するためには、大学側の支援と実際のキャリア選択における現実とのギャップを認識し、大学院生と教員が互いに理解し協力し合うことが不可欠でしょう。今回のイベント「キャリア・パスの脱構築」では、大学院生と教員の垣根を越えたオープンな対話を通じて、相互理解を深めながら、両者が共に現実的な支援策を模索する場を提供します。あるいは、大学のサポートに頼らず、個人事業主的な活動を展開せざるを得ない状況もあるでしょう。こうした場合、どのようなテクニックや戦略が求められるのか、その現実にも目を向けることが必要です。将来的に見れば、大学はこれまでのような形で存続できないかもしれません。大学のサポートをただ待つだけではなく、自ら積極的にキャリアを切り拓く姿勢というのも、これからますます重要になってくるでしょう。
本イベントは、具体的には、文系研究者のキャリアに関する課題を共有し、大学がどのようにサポートできるか、あるいは大学の外でいかに自立して活動できるかを議論します。アカデミック分野に囚われない新たな可能性を開拓された方や、実際に苦労しながらキャリアを築いてきた先輩方をお迎えし、大学院生がキャリアに関して抱えるリアルな悩みや不安を共有します。その上で、大学としてどのような支援が求められているのか、具体的な提言を行います。
また、本イベントは、「立命館大学大学院先端総合学術研究科」が持つ強みにも焦点を当てます。この研究科は、学際的なアプローチや独自の研究手法に基づく高度な専門性を持つだけでなく、社会的課題に対応した研究を推進してきました。昨年度に20周年を迎えた「先端総合学術研究科」ですが、この研究科独自の強みとは一体何なのでしょうか。この強みを大学の「内」、あるいは「外」でどのように活かせるのかを明確にし、キャリアの可能性を広げる議論も行います。
登壇者には、先端総合学術研究科の教員として戸谷洋志准教授をはじめ、他分野で活躍する卒業生・文系研究者をお招きし、それぞれがどのようにキャリアを選択し、発展させてきたかを具体的な事例として共有していただきます。また、事前に本研究科に所属する大学院生にアンケートを実施し、キャリアに関する不安や悩みを収集した結果も会で紹介します。「先端総合学術研究科」の支援のあり方を検討することにより、大学院生や教員が提起するキャリア形成に関する課題が大学全体で認識され、具体的な改善策に向けた第一歩となることを期待しています。本イベントは、単なる議論の場にとどまらず、支援策の実現に向けた出発点として機能することを目指しています。
このイベントは、文系研究者のキャリア形成における現実的な支援策を共に考える機会になると同時に、各自が自立的にキャリアを切り拓くための戦略を学ぶ場となり、参加者同士が新たな視点を得られる場となるでしょう。皆様のご参加をお待ちしております!
開催日 | 2025年1月30日(木) |
時間 | 18:30~20:30 |
会場 | 立命館大学衣笠キャンパス創思館1Fカンファレンスルーム / Zoom配信 |
登壇者 | 小西真理子・吉野靭・比嘉夏子・趙瑩瑩 |
参加方法 | 要事前申し込み・申込フォームに申し込みください |
お問い合わせ先 | gr0529kp@ed.ritsumei.ac.jp |
申込締切 | 2025年1月28日(火) |
主催:立命館大学大学院 パートナーシップ委員会
詳しくはこちら→立命館大学大学院 先端総合学術研究科